健康からだコラム⑤
美肌を作る方法 食習慣(インナーケア)編
正しいスキンケアをし、肌によい生活を送っていても、食習慣がおろそかだと美しい肌を手に入れることは難しいでしょう。以下では美肌になるための食習慣(インナーケア)について紹介します。
食習慣が大切な理由
肌は食べたものから作られるので、やはり食習慣は大切です。必要な栄養素を摂取することで、肌のコンディションに深く関わる血行や代謝、粘膜や皮膚の状態を良好に保てます。
美肌を目指す方におすすめの栄養素
ビタミンC
ビタミンCと肌との関係
皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。代謝にも関わり肌の炎症やダメージから守る働きもあるのです。
体内では合成できないので、日々摂取することが必要なのです。
ビタミンC摂取におすすめの食品
アセロラ、パセリ、レモンなど
ビタミンE
ビタミンEと肌との関係
抗酸化作用により、体内の脂質を酸化から守り、細胞の健康維持を助けます。
ビタミンE摂取におすすめの食品
ひまわり油、アーモンド、とうがらしなど
鉄分
鉄分と肌との関係
粘膜、皮膚の生成や代謝に関わります。美肌には欠かせません。
鉄分は、肉や魚に含まれるヘム鉄と、野菜などに含まれる非ヘム鉄に分かれます。非ヘム鉄は吸収率がよくありませんから、ヘム鉄と非ヘム鉄の両方を摂取することが重要なのです。
特に女性は月経などで鉄分が不足しがちなので、積極的な摂取が求められます。
鉄分摂取におすすめの食品
ひじき、あさり、あゆ、レバーなど
タンパク質
タンパク質と肌との関係
身体の約20%を占め、肌の構成成分でもある重要な栄養素なのです。
肉や魚などに含まれる動物性タンパク質と、大豆などに含まれる植物性タンパク質に分かれます。
動物性タンパク質は体内合成できない必須アミノ酸を有しますが、高カロリーの食品が多いです。
他方、植物性タンパク質を含む食品はカロリーが少ない傾向にあります。食物繊維も豊富で、肌荒れの原因となる便秘対策にも有用なので、動物性タンパク質に加えて、バランスよく積極的に摂取するとよいでしょう。
タンパク質摂取におすすめの食品
ゼラチン、ふかひれ、煮干し、するめ、大豆など
ビタミンB群
ビタミンB群と肌との関係
ビタミンB2はタンパク質や脂質などの代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持をサポートしてくれます。
ナイアシン(ビタミンB3)はエネルギーの生産や代謝に関わります。皮膚・粘膜にも影響を及ぼす、重要な栄養素なのです。
ビタミンB群摂取におすすめの食品
レバー、豚肉、さば、ほしのり、即席みそ(粉末)、まいたけ、貝類など